おいでよクラシカロイドの沼

クラシカロイド 感想。私(ナジェージダ)、ミーチャ(相手方)の座談会形式で行います。よろしくお願いします。

クラシカロイド 1期11ー15話感想

11話「せめて、家事ぐらい」

ナジェ「さあ、このエヴァみたいなタイトルの回がやってきたよ。テーマは「ロイドはクズニート その1」。ベトモツチョっちゃんはわかるとして、まさか真面目なシューさんや女性のリッちゃんも家事ができないとは……」

 

ミーチャ「まず、役割分担決めるのに7分もかけんなよ。チョっちゃんが双眼鏡で役割分担表を眺めているのと、リッちゃんにじゃんけんで出す手のネタバラシをされて素直にそれに従っているのに吹いたわ。リッちゃん、それは社会は社会でも小学生の社会でのルールやw」

 

ナジェ「そして掃除の段でもはちゃめちゃ。ベト、洗濯機は蓋を閉めないと動かないのは家事音痴の私でもわかるよ。リッちゃんはシンボルじゃなくて炊事やれよ。ずっとひとところでポーズとって動かない気かよ。あの怖いハッシーのお世話を命じられたチョっちゃんにはちょっと同情する。ところどころで、二大まじめキャラのパッドくんとシューさんが壊れて行くのが面白かった」

 

ミーチャ「そして後半、「クラシカロイドは精神的なダメージを受けるとピンク汁を吐く」という発想、どこから出てきたんだ。まあ後のみかんゾンビ回とかを見ると嘘とも言い切れなくなるけどな。ベトが告ってもないのに歌苗に振られるのもなかなかお腹にきたわ。

 最後、みんな、ムジーク使って家事を処理しようとすんなw だいたい家事に役立つムジークなんて、せいぜいベトの「田園」ぐらいだろ!」

 

ナジェ「EDの「SHALALA 悩んでも解決せん」がドタバタ感をさらに強調していてよかったね。では、次、シリアス回です」

 

 

12話「J・S・バッハ」

ナジェ「シリアス回と言いつつ、NHKにピー音が鳴り響いた伝説の回」

 

ミーチャ「言葉の全部じゃなくて一部を隠しているから、わかる人にはわかってしまうんだよなあ。このジェンカの中盤で真ん中を引っこ抜いて行くようなスタイル、大好きです!

 だいたい、ベトとモツがアイドルなんてできるはずないんだよなあ。あんな食事やら髪型やら振る舞いやらの制限が多い世界で。そりゃあ怒ってムジーク出すわ。何気に自分の意図通りにムジーク出せてるのが笑ったけど。バトルものでは普通、その制御で2、3回費やすもんだろうと」

 

ナジェ「一方歌苗はバッハと出会う。知らない人来た怖いってなっていたチョっちゃんが、バッハを見て「え、なんで、なんで?」ってなるのが可愛い。そうだよね。知らない人じゃないけど怖い相手よね。

 今回のテーマは「音楽とは(哲学)」。音楽はある種の制限の中で生まれるという考え、私は大賛成です。きょうの料理のテーマを音楽史の時代別にアレンジして行く動画(https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=cg4EUGPqOXI)があったけど、あれもガチガチだった音が少しずつほぐれて行くから気持ちいいわけで、(印象派ファンの人ごめんなさい)もし最初印象派のを聞かされたら、「え、なにこれ?」ってなって終わってしまいそうなんだよね。バッハ様は、音楽に制約が多かった時代に生まれた人だからそんなこというんだろうけど、制約の中の音楽という姿勢は、今の音楽にも十分受け継がれていると思うよ。JPOPにも王道のコード進行があるみたいだしね。カノン進行だっけ?」

 

ミーチャ「そう、それに対抗するのがベトモツなんだけど、この時点では、まだ対抗する資格がないんだよなあ。だって、大家さんの忠告完全無視で、6話でも掟を言われたそばから無視して、仕事も家事もせず遊んでばっかりなんだもん。そして音楽活動さえほとんどしていない(特にモツ)。それで「音楽は自由だ!」って言われても説得力がないよ。この勝負、バッハ様の勝ちなんだよなぁ、この時点で」

 

ナジェ「歌苗ちゃんという指揮者にちゃんと従わなければ、いい演奏会はできないと思うんだけどな。果たしてそうなっているのやら」

 

 

13話「ます」

ナジェ「さあ、伝説の回が来たぞ! 私はこの回、ツイッターで絶賛されているほどには好きにはなれないんだけど、それでも面白いのは認めるね」

 

ミーチャ「今回のテーマは「不条理無限ループ」。ジー「ます」の力でシューさんが魚になり、命の危機をなんども経験する、という流れは普通に受け入れられたのだけれど、そのシナリオに付随する小ネタの精度が高すぎるわ。魚になったから脳の容量が低下して、「ピンチ、パンチ、フルーツポンチ」とかのヘニーデ状の意識がそのまま出てしまうところとか、魚の姿のままシューベトvs他のロイドがムジークバトルするところとか、最後のスポンジボブ風寸劇(ほとんどハラヘッタしか言ってない)とか、全てにおいてノリが良すぎた。細かいツッコミどころとしては、ショパンが英語のサイトでマスのこと調べてたけど、お前英語読めんだろうとw」

 

ナジェ「最後がループ落ちなのもいいね。まあトラウマがあっても、風呂で歌を口ずさむのは止められんわw」

 

 

14話「解散するクラクラ、デビューする歌苗」

ナジェ「タイトル長い。12話のベトモツに引き続き、大家さんアイドルデビュー。テーマは「原始バダは太陽であった」。そりゃあ、あんだけ可愛いバダちゃんも、チャイコみたいな白人系美女の隣にいたら月になっちゃうわ」

 

ミーチャ「成績と水泳のタイムは良さそう、でもその他のスキルが未知数だった歌苗ちゃん。蓋を開けてみれば、歌ががなりになり、笑いが引きつるレベルのアイドルに向いてない子だったなんて。ショパン英雄ポロネーズの鼻歌(!)とともに燃料投下しなかったら、絶対客が集まらなかったろう」

 

ナジェ「ケンカの原因がチャイコがバダの洗顔フォームを勝手に使ったことっていうのも笑ったね。父親と娘じゃないんだから。まあ、前世の享年と性別を考えるとそうなんだがw

 ムジークはなんと演歌! 「嗚呼 えんどれすどりいむ〜乙女の祈りより〜」。原曲は新幹線の到着音になっている。こぶしをきかせて歌うのも楽しいけど、普通に歌っても楽しめるという、ある意味理想的な曲だね。歌詞が演歌のキーワードの寄せ集めみたいで恐ろしく適当なのだが、それもいいw」

 

ミーチャ「ムジークの効果は太陽になって周囲の人に自分を崇めさせるというもの。ガチの洗脳系じゃん、危ない。『愛の矢の夢』より危ない。上手く使えばワー君よりたやすく世界を蹂躙できるのでは、と思った」

 

 

15話「地獄の学園祭」

ナジェ「季節感ゼロだったこのアニメに、やっと行事イベントが来た。3期ではハロウィン回とかクリスマス回とか節分回とかバレンタイン回とか、もっと積極的にやってほしいな」

 

ミーチャ「今回は奏助が頑張る話。テーマはポンコツの成長」。あれだけ天才たちに囲まれているのにクラシックに興味を示さないどころか、大好きなDTMもまともに練習しない。でもパッとすぐに成功してモテたがっている。おまけに頭が悪い。そりゃあチョッちゃんが「ただの軽薄なにいちゃん」として唾棄するのもわかるわ。正直序盤は殺意の湧いた奏助でしたが、まさかこんなところで見せ場があるとはね」

 

ナジェ「DTMを試して見たものの、教本すらまともに読まずに挫折した経験のある私は、奏助のこと、待ったく笑えない。むしろ教本の真似でも1作品仕上げたのは偉いよ。でもそんな彼も、天才たちに圧倒的な実力差を見せつけられると折れそうになるもの。わかるよ、得意分野と信じていることだって、ちょっとでも上の人が出てくると、自分の存在意義なんてって思えてくる。ましてや、好きだけれど得意でないことなら……」

 

ミーチャ「せっかく学校の人気者になったロイドたちの威を借りるチャンスだっていうのに、自分の力だけで曲「ぼくフツウ」を完成させて、ソロのステージを行い、救急車を呼ぶぐらいの騒ぎを起こした(!)奏助。でも自分でなんらかの結果を出したのは、偉いと思うよ。以降の回で便乗グセが復活しているのは流石に許せないけど」

 

ナジェ「本筋だけでなく、今回は小ネタ満載だったね。ダンボール軍団を率いるチョっちゃんとか、うなぎのコスプレするモツとか、芋を売るチャイコとか。天才たちのセッションも見所だったね。音楽家たちがちゃんと音楽しているの見るの、大好きだよ。サントラ、欲しいなあ。

 次回はベトモツが働く回です。ドンミスイッ!」