おいでよクラシカロイドの沼

クラシカロイド 感想。私(ナジェージダ)、ミーチャ(相手方)の座談会形式で行います。よろしくお願いします。

クラシカロイド ムジーク感想 ムジコレ4編

出発進行!! 伝説へ〜新世界から第4楽章より〜

作詞・歌 - みく / 作曲 - アントニン・ドヴォルザーク / 編曲 - 千聖

 

・「原曲との類似性」:4

 原曲の有名なメロディを千聖さんが熱唱する。ー時のとにかく荘厳なイメージの原曲を熱いロックに変えた良アレンジ。1期1話の「田園」とコンセプトが似ているかも。細かい部分の類似点はわからないので、情報求む。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:4

 原曲のメロディは非常に有名なのに、ロックとして全く違和感を感じない。戦隊モノのOPになっていそうな感じ。難点(褒め言葉)はその歌詞。シュシュポポシュポポ。シンカリオンとかなら許容してくれる?

 

・「歌唱の難易度」:2(私見;4)

 原キーと一オクターブ上で歌った。

 とにかくクラシカロイド1の熱唱曲なので、気力を保たないとリッちゃんみたいに失神する。音程も基本的に変化が少ないのだが、「光走れ」の「は」や「繰り返しては」など、突然の高音があり、最後まで気が抜けない。ちなみに一オクターブ上だと「繰り返しては」で声が死ぬ。良い子は真似しないように。

 

 

無敵のソナタ交響曲第7番より〜

作詞 - 高橋久美子 / 作曲 - ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン / 編曲 - 布袋寅泰 / 歌 - 西川貴教

 

・「原曲との類似性」:4

 のだめカンタービレOPでおなじみの原曲に、オーケストラの1パートとして歌を重ねた感じ。そのため、ギターがギュンギュン鳴っているのにとてもクラシックっぽい。今までのムジークのように、アニソンの一つとして見なければ、最高のアレンジといえよう。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:2

 前述のクラシックらしさが、そのまま、アニソンとしてはもっさりしている、という否定的な評価につながる。サビに当たる部分がわかりにくく、ずっと音が盛り上がっている感じ。若干「愛の矢の夢」や「Fool Love Rhapsody」に状態が似ている。評価が分かれそう。ちなみに原曲を知っている筆者としては若干「微妙」という意見を出さざるを得ない。

 歌詞も、「いつでも乗り越えてゆくがいい 負ける気はしないけど」のような、正統派の勇気出るものと、「メソメソはメゾピアノ メラメラでメゾフォルテ」などの若干寒い部分とが混在していて、手放しで褒めることができない。

 

・「歌唱の難易度」:4

 カラオケで歌ったことがないので推測で。全体的に音は高め。男性だとサビの高音に苦労しそう。音楽的緊張がどのパートにも宿っているので、歌う際にも気を抜ける箇所がない。サビで息切れしないように注意。リズムも頻繁に変わるので遅れないように。うまくハマれば、「星こそが私の宇宙」のところで、大量のドーパミンが降ってくるだろう。

 

 

ラブゲーム大作戦〜フィガロの結婚より〜

作詞・編曲 - tofubeats / 作曲 - ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト / 歌 - 遠藤瑠香藤城リエ

 

・「原曲との類似性」:2

 原曲の一番有名な旋律以外、似ている箇所が見つけられなかった。明るくドタバタした雰囲気をうまく継承している。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:Max

 ラブコメのEDにありそう。恋する気持ちを明るく歌い上げる、モツにぴったりの曲。イントロの原曲部分が曲のはちゃめちゃ感をうまく引き立てていていい。楽しい恋をしているときに聞いてみよう。

 

・「歌唱の難易度」:2私見:4)

 「君と話すと」と「ラブゲーム」のところの音を取るのが難しいが、それ以外は勢いに乗せて歌える。音が低いので私には歌いにくかったが。友達に「うーラブラブ」の掛け声を入れてもらうと楽しい。

 

 

子犬のカーニバル〜子犬のワルツより〜

作詞・編曲 - EHAMIC / 作曲 - フレデリック・ショパン/歌-日本語ボーカロイド50体

 

・「原曲との類似性」:3

 あの1分半ぐらいの短いワルツのメロディを、4拍子にアレンジし直し、伴奏でカーニバルの音や犬の鳴き声を入れている。メロディは結構そのままなのに、ある意味原曲の面影もないのはどうしたわけだろう。「恋はジョリジョリ」と違い、ワルツ要素が完全にカットされているからか。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:1(褒め言葉)

 ボカロでもない、ポップスでもない、カーニバルでもない、神聖ローマ帝国のような異次元の音楽。歌詞はそのまま子犬の可愛らしさ布教ソング。犬種連呼と「いぬいぬいぬいぬ」「わんわんわわんわんわんわわんわん」で聴くものを「頭の中お花畑」にしてくれるぞ! ある意味次曲の「ザ・グレート」より洗脳効果あるかも。とりあえず友達に初めてオススメするべき曲ランキングワースト2位(1位はシューベルトの魔王道)。

 

・「歌唱の難易度」:Max

 僕は歌唱のパガニーニになる! 第4弾。

 ボカロが、しかも複数体が歌う曲なので、絶え間なき早口、そして息継ぎゼロ。「いぬいぬいぬいぬ」の時の高速4音階遷移、「モフモフモフ」の超低音への下降。「それぞれ事情が色々あるのよ」の超高音。次第に早くなるテンポ、ラスサビで急に遅くなる。

 このように、さすらい人幻想曲を弾ける悪魔でも逃げ出しそうな難所が満載である。

 「夜半の月」には中盤のノクターン風メロディという、まともに歌える部分があるが、この曲にはほとんどない。比較的ゆっくりした「ここほれ掘れワンワン」の部分も、意外と音程を取るのは難しい。

 クラシカロイド最難関のこの曲、私のカラオケでの最高得点は80.1である(他の曲は85-92なのに)。

 しかし、どんなに難しくても、息が苦しくなっても、必死でいぬいぬもふもふ言っているうちに、気がつけば右手は、「子犬のカーニバル」の予約ボタンに向いている。まじで中毒性が高いこの曲。最高で5回リピートしたことがある。さあみんなも、カラオケで歌って心の声を解き放て!

参考画像:


 

Life is Beautiful〜ザ・グレートより〜

作詞 - IMMI / 作曲 - フランツ・シューベルト / 編曲 - A-bee / 歌 - シューベルト前野智昭

 

・「原曲との類似性」:3

 「ラーラーラーラーラーラー」って最後に合唱団が歌う部分が、原曲そのまま。あとはわからない。情報求む。原曲の壮大な感じが一転、お気楽ハッピーなレゲエになっているのがとてもいい。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:4

 レゲエというジャンルの特殊性、また、クラシックアレンジという特殊性を全く感じさせない良曲。いい感じに気の抜ける歌詞が良い。「無い物ねだりはNONO 争いの始まり」「人生は気持ち次第でハッピー!」ええ本当にそうですよね! 思いつめた現代日本人にはめっちゃいい薬。みんなが洗脳されるのも無理はない。

 

・「歌唱の難易度」:3(私見:4)

 一オクターブ上で歌った。とにかく何度聞いても音が覚えられない。特にAメロ。「愛で語り合おう」のところが難所。前野さんみたいに抑揚をつけて歌うのもなかなかに難しい。しかし、能天気な歌詞が音程取れない悩みすら忘れさせてくれる。みんなもノリと雰囲気で歌ってみようぜ!

 

 

雨だれと憂いごと

作詞・編曲 - EHAMIC / 作曲 - フレデリック・ショパン/歌-ギャラ子

 

・「原曲との類似性」:5

 主旋律は原曲そのまま。どことなく陰鬱な感じ、透明感まで継承している。惜しむらくは、原曲で雨音を表現しているG#が、ムジークでは環境音に紛れてほとんど目立っていないこと。普通の雨音が入っている方か? とても残念。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:4 

 雨の日の昼下がりに聴きたいバラード風の曲。この曲を歌にしようという企画自体に才能を感じる。原曲の不思議な旋律は、そのまま歌にスライドできるようなポテンシャルを秘めているからだ。雨音や時計のチクタク音など、静かながら存在感を放つ環境音も素敵。歌詞も良い。「空の中に倒れる人よ」「張り越しに街を見ていた」など、幻想的で、チョっちゃんがその通りの行動をしている様子を想像できるものばかり。

 

・「歌唱の難易度」:3

 ムジークボカロ曲唯一の「歌える」曲。テンポがゆっくりしているので、先走りに注意。ロングトーンが多いので息をしっかり吸って歌おう。終盤の「どうか眠れ眠れ密かに」は超低音なので、音域が高めの人は頑張ろう。

 

 

愛の鐘〜ラ・カンパネラより〜

作詞 - 麻倉真琴 / 作曲 - フランツ・リスト / 編曲 - 浅倉大介 / 歌 - 貴水博之

 

・「原曲との類似性」:5

 しっとりした魔術的な曲調の、原曲のメロディをいいとこ取りして、電子音に乗せ、リズムをユーロビート風に変えれば、愛と攻撃力のこもった良アレンジの出来上がり。原曲でもしきりになっているレの音が、脳裏に刻み付けるように激しく鳴り渡る。中盤の、メロディは原曲そのまま、リズムが「タッタタータタタ、タッタタータタタ」とスキップできそうな感じに変わるところが特に好き。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:3

 こんなに闘志のこもったアニソンねえよ! 冒頭からゴングの音が鳴り響いているし。サビ前の「NANANANANANANANANANA」の部分とか、トドメに右ストレートを食らわしているような感じだし。歌詞も「愛のない欲望 見せかけの情熱」「愛に背をそむけた 偽りの誘惑」とか、すごい説教くさいこと言っちゃってるし。自分への戒めの歌としては最高かも? 気分がいいときに聴くとさらにテンション上がる。

 

・「歌唱の難易度」:3

 音程が急激に上がり下がりするところは少ない。サビ前のロングトーンがきついことぐらいか。

 注意すべきは音程。原キーでは、男声には高すぎ、女声には低すぎのちょうど悪いキーなので、適宜調節するのもいいかも。「出発進行」と並ぶ熱唱曲の一つ。