おいでよクラシカロイドの沼

クラシカロイド 感想。私(ナジェージダ)、ミーチャ(相手方)の座談会形式で行います。よろしくお願いします。

クラシカロイド ムジーク感想 ムジコレ5編

Song for the moon〜月光より〜

作詞・歌 - ジャスミン・ロジャース / 作曲 - ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン / 編曲 - 布袋寅泰

 

・「原曲との類似性」:3

 第一楽章と第三楽章のいいとこ取りをして裏メロに起用。歌の部分はオリジナル。原曲よりも「月光」感の漂う澄んだ歌声。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:4

 ロックの布袋さんが洋楽に、しかも和風音楽に挑戦!? 最初、綺麗なピアノが鳴り響くバラードだと思っていると、第三楽章で急に激しくなり、ギターと琴がギュンギュン言い始め、そして「兎、兎なぜ跳ねる?」と唐突な日本語が降ってくる。ぼやぼやしていると二度三度驚かされるぞ! まさにアニメ「クラシカロイド」のような音楽。

 

・「歌唱の難易度」:4

 まず、洋楽なので、発音と音程が、あちらを立てればこちらが立たず状態になる。特に、第三楽章が始まってから急に激しくなり、発音も難しくなり、思わず地声でがなりそうになってしまう。上手く歌えれば(うさぎうさぎなぜはねるの部分に聴き手が気づかなければ)非常にかっこいいので頑張って練習しよう!

 

 

make the revolution〜ワルキューレの騎行より〜

作詞・編曲 - 蔦谷好位置 / 作曲 - リヒャルト・ワーグナー / 歌 - ワーグナー松岡禎丞

 

・「原曲との類似性」:3

 原曲の有名なメロディをそのまま、アイドルポップスのリズムに乗せて歌っている。原曲の悲壮感ある雰囲気とは一転、男性用正統派アイドルソングになっている。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:3

 アレンジそのものはとっても現代的。しかし、「このぼくが」を連呼する歌詞、若干ゴージャスすぎるアレンジが、ワーグナーの歪んだ承認欲求を表しているようで、愛おしく、切なく、滑稽で、少しダサくもある。話を知っている人なら痛々しくて聴いていられないかも。本編未視聴の人には少し子供っぽく響くかも。

 

・「歌唱の難易度」:2

 カラオケで歌ったことがないので、1オクターブ上で歌った場合を想定して書く。音は非常に取りやすそう。音が急に高くなったり低くなったりするところがなく、息継ぎもしやすい。さすがアイドルソング

 

 

GOING SWEET HOME〜新世界から第2楽章より〜

作詞・歌 -  / 作曲 - アントニン・ドヴォルザーク / 編曲 - 千聖

 

・「原曲の類似性」:5

 原曲の旋律で、日本で「とおき 山に 陽は落ちて」と歌詞がつけられる部分にそのまま、別の歌詞をつけている。過去に原曲が歌になったことがあるムジークは珍しいので、もう一捻りして欲しかった感もある。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:5

 耳慣れた旋律だが、バラードとして十分通用する。歌詞も切ない。「明日も君と笑い合おう この場所で」伴奏のタンバリンも、夜空に星が降る音のようで可愛い。

 

・「歌唱の難易度」:1

 カラオケで歌ったことがないので推測で。もともと日本語の民謡のように扱われているメロディーをそのまま採用しているので、非常に歌いやすい。しっとりと優しく歌いあげよう。

 

 

Mephisto Sheriff〜メフィスト・ワルツより〜

作詞 - 麻倉真琴 / 作曲 - フランツ・リスト / 編曲 - 浅倉大介 / 歌 - 玉置成実

 

・「原曲との類似性」:2

 大地を揺り動かす(物理)原曲で一番印象的な、冒頭の地鳴りのような低音部をイントロに使用している。あとはオリジナル。若干原曲は迷子になっているが、西部劇オープニング風という発想が斬新なので高評価。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:4

 同じメロディーが4回続くという、若干退屈な構成をしているのに、それを全く感じさせないメロディーのワクワク感。歌詞も西部の要素をうまく取り入れていてかっこいい。「渇いた花が微笑めば 運命の風が髪を揺らす」など。中盤の「メフィスト×4 シェリフ×4」も決まっている。

 

・「歌唱の難易度」:4

 玉置さんのように、うまく歌えれば最高にかっこいいのだが、いかんせん音を取るのが難しい。音もよく変化するし、ちょうど中音域に入っているので口を大きく開けたりビブラートをかけたりして声量をごまかすことができない。「田園」の出だしと同様、出来栄えに波ができる曲。1回の演奏に4回同じメロディーを練習する機会があるので、めげずに何度も歌おう。2番Aパートの「引き換えにする」の「ひき」のリズムが独特。ちなみに「メフィスト×4 シェリフ×4」は採点では合いの手扱いなのがちょっと残念。

 

 

革命賛歌〜ニュルンベルクのマイスタージンガーより〜

作詞・編曲 - 蔦谷好位置 / 作曲 - リヒャルト・ワーグナー / 歌 - 高津戸信幸

 

・「原曲との類似性」:4

 原曲の有名なメロディをそのまま歌っていて、その壮大さが見事に継承されている。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:3

 歌詞が「皇帝の美学」以上に尊大(世界よ この音にひれ伏し仰ぎ見あげよ とか、 この宇宙に 我が名を刻むとき それはまさに今だ とか)なことを除いては、前曲より聞きやすい。ワーグナーの承認欲求についてはここでも考えないようにしよう。間奏に楽劇っぽさが、伴奏とメロディーにアイドルソングっぽさがあって、両者がうまく融合しているのがいい点。

 

・「歌唱の難易度」:4(私見:2)

 高音厨の私でも1オクターブ上は無理。音域低めの人は「この宇宙に 我が名を刻むとき」の「我が名」で喉が昇天する。ただそれ以外は、音が少なくて程よいテンポなので歌いやすい。難しいところは、「真実の響きに目覚めよ」の「ざ」がいきなり高いところぐらいか? 前述のハイトーンも成功すると、宇宙と一体化したような恍惚感があるかも? 採点を入れておくと簡単に89点取れる。

 

 

HAVE A NICE DAY!〜オーボエ協奏曲より〜

作詞・編曲・歌 - tofubeats / 作曲 - ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト

 

・「原曲との類似性」:2

 この曲、有名ではないらしいが、なぜか聞いたことがあった。原曲中盤のメロディをピコピコ音にするという発想は、なるほど頷ける。オーボエ自体が結構ピコピコしているしね。ただもう少し原曲の音を拾って欲しかったような気分はある。

 

・「ポップスとしての聞きやすさ」:5

 まさにポップス。少し気だるげなメロディがなんとも素敵。何より素晴らしいのは歌詞。そんなに重くならない応援ソング。「人生は綱渡なんて思ってないかい?」「踏み出す気持ちがあれば 忘れ物はないさ」など、モツくんに直接慰められているような感じがたまらない。

 

・「歌唱の難易度」:4

 1オクターブ上で歌った。tofubeatさんの曲、というかポップス系全般について言えることだが、ある程度以上うまく歌うのが難しい。何気にピコピコ動く音程。特に「すぐ地面に足がつくかもよ」の所のゆらゆらする音を、正確に再現するのが大変。音程を気にせず、明るい歌詞に身を任せて歌うのが吉かも?

 

 

ソルテソルテ

作詞・作曲・編曲 - 蔦谷好位置 / 歌 - CLASKEY:KLASKY(矢田喜多 & 月元しょうこ)

 

・「歌唱の難易度」:4

 カラオケで歌ったことがないので推測で。まず、音がかなり低い。本家のように地声でかっこよく歌うのはかなり難しいだろう。逆にリズムは取りやすい。現実世界でも塩対応を身につけるしか、この低音を処理する力は手に入れられない?