おいでよクラシカロイドの沼

クラシカロイド 感想。私(ナジェージダ)、ミーチャ(相手方)の座談会形式で行います。よろしくお願いします。

クラシカロイド 3期6ー10話 ざっくりあらすじ

第6話「20の舌を持つ男」

 ハママツ市の姉妹都市キャマス市からやってきた交換留学生を受け入れることにした歌苗。彼が「お家賃」として取り出した札束に目が眩んだからである(奏助は「それってホームステイじゃなくね?」とツッコミを入れる)。

 「まともな入居者様」に当てる部屋を空けるために、屋根裏部屋へ追いやられるベトモツシュー。ベトの歯ぎしりとモツのオナラ、シューの説教が階下まで響き、皆は眠れない夜を過ごす。

 長い茶髪を下ろしたチャラ男の留学生は、「メンデルスゾーン」と名乗る。彼は20言語を話せるマルチリンガルだった。パッド君が解説を入れる。「メンデルスゾーンは英独仏ラテンギリシャの5カ国語に通じていた」と」ってことは、この人もクラシカロイド? しかし、他の15言語はどこから湧いてきたんだ……?

 そんな皆の疑問を吹き飛ばすように、多言語ちゃんぽんでまくし立てる留学生。通訳に挑んだ猛者たちも、パッド君、リスト、実は語学の天才のモツの順に倒れていく。そして見知らぬ来訪者にして、前世で恐れ多くて声がかけられなかった人に、いつもの10倍ぐらい怯えるショパン。ただただ困惑するワーグナーとドボちゃんとベト……。

「これで真の八音の座は私のものだ!」

 正体を現すクラシカロイドメンデルスゾーン。多言語ちゃんぽんの口上を唱えて繰り出したムジークに、幻惑してひれ伏す音羽館のみなさん。彼らのピンチを救ったのは、「この場にいなかった一人の男」の来訪だった!

 ラスト、ヘンデル率いる地下組織の面々が、今明らかになる。

ジーク:メンデルスゾーン「結婚行進曲」

 

 

第7話「ピタゴラスカップ麺」

 歌苗と奏助は、自室で缶詰になって勉強している。高2の1学期の期末試験が間近に迫っているが、頭の悪い奏助、部活と家事で忙しかった歌苗は準備が全くできていなかったのだ。このままでは進級が危ない!

 これに焦ったのはロイドたち、歌苗が勉強づけになって家事をしてくれないせいで、毎食カップラーメンなんて! この地獄の生活から抜け出すために、二人の試験勉強を手伝うことに。折しも万能解説役のパッド君が、 ドボちゃんに付き従って音羽館にいない時期。2人を助けられるのは、ぼくらしかいない!

 早速ハチマキと学ランを身につけ(リストさんも)、静岡天満宮(実在)に参詣する皆さん。ソシャゲで英語力と、三国志源氏物語や戦国時代の知識を身につけたショパンが英語・古文・日本史を、実は幾何学が大得意なベトが数学・物理を、前世に宗教や哲学の本を読み漁っていたリストが社会(倫理政経)を、マリーアントワネットのことなら知っているよという理由でモツが世界史を、前世文筆家だったワー君が現代文を。どの教科も持てなかったシューさんは泣く泣く家事担当に。「音楽のテストなら!」「芸術の科目選択で私たちは美術をとりました。だから音楽はありません」「えーっ……」

 そして始まるロイド達のはちゃめちゃな個人授業。数学の授業でベトが熱く語った、ピタゴラスと音楽との意外な関係。これが、期末テストの数学・物理の問題に生かされることに……!

ジーク:なし(ED:ドヴォルザーク「スラブ舞曲」

 

 

第8話「夏祭りは突然に」

 滞納したお家賃の支払いのために、働くことになったベトモツ。1期16話の反省を踏まえて、歌苗が仕事を斡旋することに。たくさん用意したバイト雑誌の中で唯一ベトモツシューリストが惹かれたのが、ハママツ夏祭りへの出店だった。早速ギョーザー屋さんを開くことにするが、準備の段階でも当日でもトラブルが絶えない。

 一方、「人嫌いだし、家賃払っているから」という理由で仕事を免除されたショパンは、恋愛ゲームにのめり込んでいた。攻略を狙うは、前世の想い人と同じ名前の歌姫、コンスタンツィヤ。

 ベトたちは準備の過程で、ハママツ出身の駆け出しの歌手、今野優子と出会い、仲良くなる。祭りの当日、ギターとベース担当がかき氷の食べ過ぎで倒れてしまい、代わりにベトがギター、モツがベースを奏でることに。天才たちの即興演奏に、会場は興奮に包まれる。

 最良の選択肢を選び、ヒロインを夏祭りに誘い出し、見事攻略したショパン。現実感もうやむやのまま、ふらふらとハママツ公園へ。「祭り」の看板を見て、コンスタンツィヤちゃんに会えるかも! と胸をときめかせる。しかし、祭はもう終わり……。

 「後の祭りだなんて、そんなの許さない!」

 ショパンはムジークを発動し、理想の「夏祭り」を再開させる!

ジーク:ショパン「黒鍵エチュード

 

 

第9話「エンドレスギョーザー

 夏休み最後の日。「宿題? そんなん、最初にパーって終わらせて遊びまくってたよ!」友達に電話で自慢していた奏助は、ふと気付き愕然とする。「そうだ、自由研究の宿題も出てたんだった……!」そのど忘れは、歌苗も同様だった。「そうだ、うちの学校、高校のくせに自由研究があるんだった……!」

 急いで自由研究のテーマを探していた奏助は、ベトさんに泣きつき、「究極のギョーザーの焼き加減」を研究することに。一方歌苗はモツを頼り、「スケボの最適な滑り方」について研究することに。

 そんな二人の元に訪れた、地下組織からの新たな刺客。中二病のお兄さんエリック・サティのムジークにより、奏助は同じ10分間を繰り返し、ベト特性のギョーザーを永遠に食べ続ける。歌苗は、小心者のおじさんブラームスのムジークにより、時間の流れる速度が次々に変化する世界に閉じ込められ、爆速と徐行を不規則に繰り返すスケボに、転びそうになりながらも足を踏ん張りしがみつく。ベトもモツも、時間の異変に全く気づいていない様子。ループとヘンテコ時空から抜け出すために、どうする、高校生2人組!

ジーク:エリック・サティヴェクサシオンブラームスハンガリー舞曲」

 

 

第10話「第2の音羽館

 リストピアノ教室で仕事をするうちに、前世に次する超絶技巧を身につけたリッちゃん。そのテクニックと美貌、パフォーマンスで名だたるピアニストを次々打ち負かし、日本で有数のピアニストとして君臨した。

 そんな彼女の腕を見込んだ首相が、四国にリスト用の庭園、プール、メイドつき豪邸を作り、自分のために演奏してくれるよう頼む。なんでも、リストの曲を聴いている時には、持病の神経痛が治るのだとか。パッド君が、リストと日本との深い関係について解説する中、自分の園に歌苗達を誘うリッちゃん。しかし歌苗は、おばあさまとの思い出が残る屋敷を守りたいと言い断る。

 音羽館を去るリストを遮ったのは、庭の真ん中で禅を組んでいたベトだった。最近禅にはまったらしい。「お前の愛は、そんなにちっぽけなものか?」

 豪邸で贅沢三昧の生活をしても、なぜか満たされないリスト。脳裏に浮かぶのは、うつ病を患い出家した晩年のこと。「人生は、死への長い長い前奏曲」。そう思った瞬間、やかんを持った手を滑らせ、やけどで手をパンパンに腫らしてしまった。

 リストの怪我の話を聞いて、ベトの新ムジークで起こした嵐に乗り、四国へ駆けつけるロイド達。

 ベトの声を聞き、リストは悟る。

「金でも、欲でも、絶望でもない。本当の愛は、これからよ!」

 そして、「癒しのムジーク」を発動させる!」

ジーク:ベートーヴェンテンペストリスト「レ・プレリュード」