クラシカロイド 3期11ー15話 ざっくりあらすじ
11話「大家さんのWデート」
新オクトヴァの研究を一休みして帰ってきた音羽夫妻。またも「男っ気がないから婿を探してやらなきゃ」という話題を振られ、辟易する歌苗。しかも、その守備範囲は、女性や人外にも広まっていた。最終的に最強の婿候補に選ばれたのは、なんとパッド君とドボちゃん! 「スラブ舞曲」のムジークで人間化したイケオジとイケメン執事を連れて、歌苗は夫妻の覗きの元、遊園地でのダブルデート?へ。そんな一行と、デート(と言う名のラヴェのドビュへの貢ぎ)をしていたラヴェドビュが鉢合わせて……!
12話「一緒にウォッカ引っ掛けんべ」
バダとの喧嘩の後、いつもより激しく親父帰りしたチャイコ。バッハからきつくたしなめられ、密かに思う。「どうせおらのことなんて、誰もわかってくれねぇべ」。そんな彼女に近づいてきた、姉御肌の中性的な雰囲気のお姉さん。ラフマニノフと名乗った彼女と、ウォッカメリー?を引っ掛けながら、すっかり意気投合してしまう。「あんたの理解者はあたしだけだって、私がいま、証明してあげる!」そして、タクトを振るラフやん……。
その頃、音羽館は大混乱に陥っていた。ロイドたちが、前世に使用していた言語しか使えなくなったのだ! ドイツ語で作戦会議をする皆さん、孤立して部屋に閉じこもるチョっちゃん、さっぱりわからなくて困惑する大家さんとポンコツ、頼みの綱のパッド君まで2進数でしゃべりだす始末。音羽夫妻も驚きを隠せない。「クラシカロイドにだけ作用するムジーク……、私たちのデータにはないものだわ。だれかが、クラシカロイドを新しい仕様に改造した……?」
バダともバッハ様とも言葉が通じなくなり、途方にくれるチャイコ。「さあ行こう、二人だけの世界へ!」差し出されたラフマニノフの手をはねのけて、チャイコはムジークを発動する……!
ムジーク:ラフマニノフ「赤鼻のトナカイ」チャイコフスキー「弦楽セレナード」
13話「愛しのエミルカ」
地下組織のクラシカロイドたちには、8音の誰かを熱烈に尊敬している者も少なくない。シューマンもその一人。ショパンの住所を突き止めてラブレターを送るも、そっけない返事を送られ、遣り尽くしたゲームを同封され、さらに名前も「シューマイ」と間違われた。怒ったシューマンは、ある作戦に出る。
漫研のみんなと奏助とカラオケに行った時に、偶然「恋はジョリジョリ」の作曲者が自分だとばれ、漫研のみんなからはボカロPとしての復活を、モテたい奏助からはDTMの指導を頼まれるショパン。漫研3人衆にいいところを見せたいショパンは、両方を引き受けることに。しかし後者の方は、奏助の怠け癖もありうまく進まない。
そんなある日、ボカロ曲の作詞を担当させてほしいと言うメールが届いた。差出人の名は、「エミルカ」。途端に脳裏に浮かぶ、夭折した前世の妹との思い出。二つ返事で承諾するショパン。
しかし、差出人の正体はおっさんのシューマンだった。作曲の成果を横取りされ、彼の誘導によりフレマジョのブログが炎上にまで追い込まれ、絶望するショパン。全世界に向けて「夜半の月」を発信し、皆を電子の牢獄に閉じ込めようとした彼を救ったのは、奏助の一言だった!
ムジーク:シューマン「トロイメライ」ショパン「革命エチュード」
14話「はにほへといろは」
修学旅行で京都に行くことになった高校生2人組とワー君。彼らが学校から持ち帰ってきたパンフレットに満載された、京都の写真に魅了されたロイドたちは、こっそり京都に行くことに。
貯金をおろしてきたショパンとリストは二人きりで新幹線に乗り、嵐山で外こもりの動画をとり、宇治で抹茶と源氏物語を嗜む。
一方、旅費のないベトモツシューはそれぞれのムジークで京都へ。京の街でギョーザーを焼いたり外人と仲良くなったり凧で引っ掻き回されたりと、はちゃめちゃを繰り返す。
サスペンスドラマ「京都殺人事件」のロケで、京都に集まった探偵役のバッハ、チャイコ、バダ。
彼ら全員の匂いを嗅ぎつけてやってきた、ラヴェルとドビュッシー。
研究の息抜きにやってきた音羽夫妻。
源氏物語に心酔したリッちゃんの愛の暴走が、彼ら全員を包み込み、京の街を平安時代色に染める!
ムジーク:リスト「ため息」
15話「アントニオ」
チョっちゃんのレクチャーでハシビロコウ語を習得したモツは、ハッシーに接近する。ハッシーは、自分は「サリエリ」という名のクラシカロイドだと語る。それきりよそよそしくなってしまった。
しつこくアプローチを繰り返していたモツだが、リッちゃんとチョっちゃんが偶然借りてきたDVDを見て、その真相を知る。映画の名は「アマデウス」。そこには、モツの名声に嫉妬したサリエリが、モツを暗殺する姿が描かれていた。
「私はもう、これ以上お前を傷つけたくないのだ」
そう心を閉ざすハッシーことサリエリを、モツは満天の星空の下に連れて行く。
「過去なんてどうでもいいじゃん。もっと未来を見ようよ!」