おいでよクラシカロイドの沼

クラシカロイド 感想。私(ナジェージダ)、ミーチャ(相手方)の座談会形式で行います。よろしくお願いします。

クラシカロイド 3期16−20話 あらすじ

第16話「真のカフェインロイド」

 3期5話で発足させたクラシカルロリータ衣装のアイドルユニット、「クラシカルクラスキー」ことクラクラの人気が伸び悩んでいることに苦しむバッハ様は、何日も眠れぬ夜を過ごす。ある日、眠気に耐えかねて、「健康に悪いから」という理由で忌避していたコーヒーをいっぱいすすり、そのあまりの美味しさに感動する。「カフェインロイド」として覚醒した彼は、クラクラの二人を缶コーヒーのCMに出演させて人気を取り戻させる。

「コーヒーこそが私の運命を切り開いたのだ!」感動したバッハ様は、調子に乗ってアルケー社の他の部門に干渉し、楽器演奏とクラクラのパフォーマンスが同時に楽しめるコーヒーサロン「プシュケー」を全国チェーンとして開く。「プシュケープロジェクト」の合間に自身も最高のコーヒーを求めて(三弦の協力を得て)研究と実験を重ね、「真のカフェインロイド」を自称するようになる。

「笑止! 真のカフェインロイドはこの俺だ!」対抗心を燃やしたベトの誘いで、バッハ対ベトのコーヒー対決が行われることに。一杯のコーヒーをロイド達全員に出し、どちらが美味しかったかを投票してもらい勝敗を決める。1杯に60粒という薄味のベトブレンドは、皆に受け入れてもらえるのか……!

ジーク:バッハ「コーヒーカンタータ

 

 

第17話「ボナペティート!」

 人気復活したクラクラ。しかし、副業としてやっていたドラマ関連の仕事は続けていた。今回の仕事は、朝ドラに一週間だけ登場する「おしん」似の貧しい少女の役。イメージ作りのための厳しい体重制限に、バダのストレスは頂点に。

「もう嫌、アイドルなんてやめてやる! 好きなもの好きなだけ食べてやるー!」

 事務所を逃げ出し、喫茶店でジャンボパフェを頬張っていたバダを引き止めたのは、「ロッシーニ」と名乗る関西弁のお兄ちゃんだった。

「俺んところで最高の料理を食わへんか? お代はええで」

 導かれるままにイタリアンレストランに行ったバダは、そこで出された極上のパスタやドルチェに舌鼓を打つ。食事中に店主が奏でるバイオリンの音色も気に入った。

「毎日でも来たらええ」

 というロッシーニの言葉に従い、バダは事務所へ帰らず、レストランに入り浸るようになる。数日ののち、彼女の心には、バッハ様への敵意が植えつけられていた。アルケー社の社長室へいき、強力化した「乙女の祈り」のムジークを使い、バッハを洗脳しようとするバダ……。

 その頃、レストランにて、ロッシーニは変装を解き、その正体を現す。アントニオ・ヴィヴァルディ。バッハと同時代に活躍したイタリアの作曲家。

「自分だけが音楽の「父」やって威張ってるあのキャベツくさいバッハのやつは、絶対に許さへん。教えてやるんや。イタリア音楽の真髄を!」

ジーク:ヴィヴァルディ「春」

 

 

第18話「ドビュッシーの憂鬱」

 ヘンデル名義のクレジットカード3枚を限度額まで使い切ったことがばれ、仕送りを停止されるドビュッシー。いつも貢がせていたラヴェルにも見放され、泣く泣く金策を探す彼女。しかし、前世と同様お金にだらしない彼女は、働いて稼いでもすぐに使いたくなってしまい、なかなか貯金ができないのだった。唯一知っている楽な金稼ぎの方法は、男を籠絡して貢がせること。その対象はもう決まっていた。志を同じくするラフマニノフとともに、おめかしして音羽館に押しかけ、今や大人気youtuberとして結構稼いでいるショパンに金品をねだる。なぜか金銭的利益がゼロのムジークまでも。

「ねえ、ショパンさん、雨だれのムジークを見せてくださらない? 私たち、あのムジークのおかげで生きてこれたのよ!」

 しかし、知らない人無理なチョっちゃんは逃げるばかりで全然相手にしてくれない。悲しみにくれるドビュッシーの脳裏に浮かんだのは、研究所でクラシカロイドとして覚醒した直後の記憶だった。まだインキュベーターに眠るショパンを見つめ、「これこそが私の求めた8音の一人だ」と頷くバッハ。私もその一員になりたい、と思ったとき、目の前に中年の女が現れた。

「バッハなんてほっときなさい。あなたは私の元で、宇宙人を歓待する八音となるのよ」

 そして引き裂かれるショパンドビュッシー……。

 その切なさは、ラフマニノフも共有していた。

 悔しさを爆発させたドビュッシーは、新ムジークを発動させる。

 一方、食い逃げの噂を聞いたラヴェルは、ドビュッシーを追いかけて……。

ジーク:ドビュッシー「月の光」

 

 

第19話「ハッピーバレンタイン」

 成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗、もちろん音楽の才能もあるワーグナーは、小学校でみんなにモテモテ。当然、彼に本命チョコを渡したい女子も多いのだった。ワーグナー自身は、皆にちやほやされることに内心辟易しているのだが。

 そんな中で、ワーグナーのことを密かに好いているが、なかなか声をかけられない小島梨華。ある日彼のあとを追って音羽館まで行き、彼の愉快な家族の存在に気づく。

「学校でも家でも仲間に囲まれているワー君の世界に、私が入る余地なんてない……」

 涙を流しながら走り去る小島に気づき、引き止めたのはモツだった。公園で事情を聞き、ワーグナーには内緒で、音羽館のみんなでチョコ作りをしようと持ちかける。小島は快く承諾し、帰ってモツが音羽館のみんなに計画を話すと、皆も協力する気になった。

 リストの稼ぎでコンサートチケットを買い、歌苗とワー君を無理やり外に連れ出し、音羽ロイド達はチョコ作りを開始する。ついでにチョコに添える手紙の文面も考えることになった。

 チョコギョーザーを激推しするベト、ベトの思いつきを助長してとろっとろのチョコギョーザーを作るシュー、クックパッドで珍しいチョコのレシピを検索して紹介するチョっちゃん。前世の娘と同じ「コジマ」という名前に反応し、愛を前面に押し出した手紙を書くリッちゃん、真面目にアドバイスするつもりがうっかり下ネタを連発するモツ、彫刻刀で床に至極真っ当な手紙を書くドボちゃん。小島は大いに困惑しながらも、音羽ロイド達とのはちゃめちゃなひと時を楽しむ。そしてチョコとラブレターが完成した。

 楽しさを阻むチャイムの音。コンサートが中止になり、ワーグナーと歌苗が想定より早く帰ってきたのだ。ショパンのみかん箱を奪って隠れてしまう小島に勇気を与えようと、モツは「アイネクライネ・夜のムジーク」を発動させる。結婚式の背景の中、チョコとラブレターを渡して告白する小島。果たして、ワーグナーの返事は……?

ジーク:ワーグナー「婚礼」

 

 

第20話「シューベルトの作家道」

 「フレディ・マジョルカの憂鬱」のアクセス数が右肩下がりに。展開がマンネリ化してきたのが原因らしい。ここで何か新機軸を! と思ったものの、いいアイデアが思い浮かばないショパン。前世では文筆家だったワーグナーにシナリオ執筆を依頼するも、「じゃあ絵も僕に描かせてよ」と言い、前世と同じ壊滅的なセンスの絵を押し付けられたので断念。

 次に頼れるのはシューさん。真面目すぎる彼は、最高のシナリオを求めて何日も徹夜で考えた末、変な境地に達してしまった。

「そうだ、話が浮かばないなら、登場人物達に勝手に話を作らせればいい!」

 そして新ムジークを発動させ、みんな(自分も含む)を自分の小説の世界に閉じ込める。舞台は中世風RPGの世界。剣士ベト、魔導師モツ、僧侶リッちゃん、吟遊詩人チョっちゃん、そして召喚士シューさんの5人は、悪の大魔王「デビルカナナ」を倒すための冒険の旅に出たのだが……。

ジーク:シューベルト「未完成」