クラシカロイド 3期19話「ハッピーバレンタイン」あらすじ
クラシカロイド 3期19話「ハッピーバレンタイン」あらすじ
音羽夫妻との世界旅行から離脱したワーグナーは、ハママツの小学校に通っていた(6年生)。成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗、音楽の成績も抜群、しかも元アイドルという彼は、学園のスターになっていた。バレンタインに向けて、彼宛のチョコを送ろうとする女子たちが、ハママツ中に溢れかえっていた。
そんな中、地味な眼鏡っ娘、小島梨華も密かにチョコを渡したいと思っていた。しかし、シャイゆえに話しかけることすらできない。ひたすらあとをつけてみると、音羽館に突き当たった。ワーグナーがみんなとわいわいやっているのを見て、「学校ではあんなに多くの人に恋されて、家でもあんなに愉快な家族がいて、私なんかに、入る余地はない」と思い、涙を流しながら帰ってしまう。
そんな彼女に気づいたのは、モツだった。みんなの制止を振り切って、彼女の後を追うモツ。そして公園で彼女を呼び止め、事情を聴きだした。「ワーグナーのために最高のチョコレートを作って、手紙を書いて、名前を告げずにこっそり渡したい。だけど、私料理も話も下手だし、そんなことできそうもない」
モツはそれを聞いて、音羽館のみんなでチョコ作りを手伝おうという。もちろんワーグナーが留守の時に。
一方ワーグナーは、学校であまりにちやほやされるので、正直群がる女子たちに辟易していた。髪の毛をむしり取ってくる人までいる始末。これじゃあリストじゃないか、と思いつつ、女子に用事の時にはキャーキャー言わない唯一の人である小島を頼るのだった。緊張する小島。
家賃にとためておいたなけなしのお金をはたいて(出所は不明)、ワーグナーと歌苗にコンサートのチケットを2枚買ってやる。不審に思いながらも、姉との二人っきりの時間を楽しもうとするワーグナー。
そのすきに、チョコ作りを手伝う音羽館のみなさん。ベトさんはチョコギョーザーの作り方を教えはじめ、小島を困惑させる。シューさんが助長し始めるから怖い。結局一番まともなアドバイスをしたのは、クックパッドでいいレシピを見つけたショパンだった。
モツさんは自分が料理など全くできないことにいま気づき、手紙担当に回ることに。小島という名前に反応し、いつも以上に愛を込めて愛の手紙の作法を教え始めるリッちゃん。モツくんは勢い余って下ネタを言いそうになる。最終的に、ドボちゃんが床に彫刻刀で至極真っ当な手紙のアドバイスを書く。一番まともなのがカバという事実に困惑する小島。
やっと完成したちょうどその時、ワーグナーが帰ってきてしまった。コンサートが延期になったのだとか。恥ずかしすぎてショパンのダンボールを奪って隠れてしまう小島。「愛の矢の夢」を奏でようとするリッちゃんを制し、モツは小島を勇気付けるために、「アイネ・クライネ・夜のムジーク」を発動させる。途端に背景は舞踏会へと変わり、小島はお姫様、ワーグナーは王子様に。
「私、ワーグナーくんのことが好きです!」
手渡されたチョコと手紙に、思わず照れてしまうワーグナー。
「僕も、他の女子達と違って、ありのままを見てくれた君に、とっても感謝している」
そして、「婚礼」のムジークを発動させる。この二人は花嫁花婿の姿となり、結婚することに。その姿を遠目で見つめるみなさん。
全てが終わったところで、モツにお礼を言う小島。状況がわからないながらも、その微笑ましい光景に思わず笑みを漏らす歌苗だったが、部屋の惨状と傷つけられた床を見て、またブチ切れるのであった。