おいでよクラシカロイドの沼

クラシカロイド 感想。私(ナジェージダ)、ミーチャ(相手方)の座談会形式で行います。よろしくお願いします。

クラシカロイド 3期18話「はにほへといろは」あらすじ

クラシカロイド 3期18話「はにほへといろは」あらすじ

 

 歌苗とワーグナーの修学旅行の行き先は両方京都。今回ばかりは伊豆の時みたいに、ベトたちを連れて行くわけには行かない。ロイド達にきっちり家事修行を施して、家のことはちゃんとやれと散々釘を刺して、それでも不安に駆られながら、音羽館をあとにするのだった。

 それで納得しないのはロイド達。特にリストさん。修学旅行のしおりや各種パンフレットを覗き見してわかった「京都」という街のロマンが、頭から離れない。引きこもりのチョっちゃんまで、動画を撮りに行きたいようだ。「ベト達はともかく、リストが入った方が視聴率上がるだろうし」

 そこで、ショパンの動画広告収入と、リストのピアノ教室の収入を全て銀行からおろしてきて、ショパンとリストの二人で京都旅行に出かけることに。

 新幹線で寄り添う二人を、何やら追いかけるものが。ベトの「田園」ロボ(ドボちゃん載せてます)と鳥になったモツ、そして巨大レゲエマンになったシューだ。「ずるーい! 僕たちも行かせてよ!」騒然とする車内で、ショパンとリストは必死で他人を装う。

 そしてたどり着いた秋の京都。歌苗達と居合わせないように、彼女のコースを確認し、それと全く違ったコースを組んで旅をする。ショパンは嵐山の紅葉にネイチャーのウェーブを感じてくるくるまわり、リッちゃんはレンタル屋で着物を次々に着替えてご満悦。宇治で浜松とは違ったまーっちゃをすすってほのぼのした時間を過ごしたり、源氏物語ミュージアム(実在。私は5回ぐらい行った)で宇治十帖の物語をビデオで見て「愛」を感じたり、祇園まで足を伸ばして舞妓さんとの遊びや買い物を楽しんだりと、ほのぼのした時間を過ごす。ホテルに帰ってからも

リストは、「源氏物語」のパンフレットを熟読し、愛だわ〜! と叫んでいる。特に、ヒロインの浮舟を巡って争う薫と匂宮のうち、華やかな方の匂宮に親近感を覚えているらしい。また、のちに出家した浮舟に自分を重ね合わせて同情を寄せる。笛が得意な薫も捨てがたい。「いいわ、宇治十帖の人物って、愛に溢れてるわ!」

 一方ベトモツシューは、金閣寺銀閣寺の庭でギョーザーを焼こうとして怒られたり、モツが平等院鳳凰堂で写真を撮っていた外国人とマブダチになったり、ベトが禅宗にハマって究極の「禅」を追い求め、シューが先走って追従して頭をつるっぱげにしたり(※次回までに戻ります)、ドボちゃんがJRスタンプラリーをやると言い出して聞かなかったりと、もう大混乱である。

 一方、チャイコとバダ、バッハ様も、ロケの仕事のために四条河原町を訪れていた。京都を舞台にしたサスペンス。バッハ様が直々にイケオジ探偵を、チャイバダがそのアシスタントを演じる。途中で居合わせたワーグナーが、なぜか犯人のダミー役の代理をやる事に。観衆の中から「あれ、どこかで見たことがあるような気が」という声が上がる。二重の意味で傷つくワーグナー

 京都駅でお土産を買って、ワーグナーより一足先に帰ることになる歌苗の姿も。

 その時、リストの愛が宇治で爆発する。

「もうだめ、源氏物語のように、みんな愛し合うのよ!」

 そして、「ため息」のムジークが発動する。京都に散らばるみんなを宇治に集め、平安時代の世界に閉じ込める。

 ベトはいつも恋に悩んでいる主人公源氏の君に。モツは軽薄なプレイボーイ頭の中将に。ショパンは恋に破れ続ける薫の君に。リスト自身は匂宮に。バダがその間に挟まる浮舟に。シューさんは真面目キャラの夕霧に。歌苗が大君に、チャイコが中の君に。ワーグナーは略奪愛をする柏木に。ドボちゃんは夕顔の君に。奏助は惟光に。海月は女三宮に。バッハは姫君たちの父八の宮に。

 それぞれ平安装束に身を包んだロイドたちが、源氏物語になぞらえた恋愛寸劇を繰り広げる。

 リストの「Das Ende」の声とともに、みんなは幻覚から解放され、疲れ切った表情でその場にヘタリ込む。そのあとすぐに、お互いがお互いの顔を見合わせ、

「お前、来てたんだ!」

の大合唱を宇治に響かせるのだった。