おいでよクラシカロイドの沼

クラシカロイド 感想。私(ナジェージダ)、ミーチャ(相手方)の座談会形式で行います。よろしくお願いします。

クラシカロイド 3期5話「ゴスロリvs甘ロリ」あらすじ

クラシカロイド 3期5話「ゴスロリvs甘ロリ」あらすじ

 

 バッハは困っていた。クラスキークラスキーの人気がまたも伸び悩んでいる。塩対応への変更はあのワーグナーが先にやってしまったし、どうすればいいか。悩んだ彼の頭に、二つのイメージが降りてくる。

 ゴスロリ甘ロリ

 早速浮かんだ衣装イメージをメモ帳に描き取り、色を塗って机の上に置いた。ゴスロリなら「デビルクラスキー」、甘ロリなら「エンジェルクラスキー」。このうち、本当に成功するのはどちらなのだろうと思索を巡らすバッハ様は、無意識に席を離れる。

 バッハ様から命令があると思って駆け寄ってきたチャイバダは、机の上の衣装デザインに目を惹かれる。チャイコは甘ロリに、バダはゴスロリに。そのままそれぞれの部屋に帰り、置いてあった布を使って一瞬で衣装を作ってしまうチャイバダ。そして自分の好きな方の衣装を着て、相手にも自分の気にいる方の衣装を着せようとして喧嘩する。ポカポカ殴り合いの喧嘩では決着がつかず、音羽館のみんなに決着をつけてもらうことにする。

 その頃、バッハ様の頭の中では経済用語やら心理学用語やらが渦巻いていた。気づけば外に出て、ペンキ塗りたてのベンチを通り過ぎ、「このはしわたるべからず」の橋の真ん中をスイスイと渡っていた。

 音羽館にやって来たチャイコとバダを見てすぐに、事情も聞かないまま、りっちゃん、モツ、シューさん、歌苗は甘ロリ、チョっちゃん、ベト、ワーグナー、奏助はゴスロリ派に分かれた。ドボちゃんは人間ではないので我関せず。後から敵として乗り込んで来たラヴェルドビュッシーも、前者甘ロリ、後者ゴスロリ側に分かれる。

そして大議論。

「フリルの方が女の子らしくて可愛いじゃん!」「毒あるところに美は生まれる」「わざわざドクロやコウモリなんていう怖いものを身に纏うなんて愛がなさすぎよ」「綺麗なバラには棘があるものだ」「(……)(2期24話でゴスロリの歌苗を作り出した自分を思い出している)」「(……)(2期24話でゴスロリの自分と戦った自分を思い出している)」

甘ロリこそ正統派ですよ!」「フリルにはお金かからないけど、チェーンとか買う分洋服代が高くならない?」「何よ! 金をかけてこそオシャレでしょ!」「バダきゅんこっち見てー!」

 結局議論では決着がつかず、ムジーク対決になる。

 その頃、バッハ様の頭の中は「そもそもロリとは?」という哲学的な命題にまで行き着いていた。あのシューさんをさらった凧に足を引っ掛けられかけたがよけ、小さい子供に話しかけられそうになりながらもがん無視してのしのしと歩く。子供が泣く。

 その頃音羽館ではムジーク対決の火蓋が切られた。

 リストは「Mephisto Sheriff」のムジークで銃を取り出す。「君、悪魔に魂売ってるじゃん」とショパン。「そういえば、私が悪魔なら、チョっちゃんは天使、っていうのが世間の評価じゃなかったっけ?」とリスト。自己矛盾に気づいた二人は離脱。チョっちゃんが静かに「夜半の月」ムジークを流す。「海の底なる悪魔の手招き 羽を生やした天使の誘い」

 モツは「みかんゾンビマーチ」と「炎のレクイエム」を流す。「あれ、僕やっぱり、おばけ、好きかも!」ベトも「豊穣の夢」であまーいコーヒーを出して自分で飲んで思う。「甘甘も、悪くはないな!」そして二人して戦線離脱。

 シューさんは「魔王道」のムジークを繰り出す。しかしラッパー姿になった途端、ファンキーなゴスロリに魅力を感じるようになる。ワーグナーはよーく考えて見て、ゴスロリ歌苗を生み出した自分の深層心理が恥ずかしくて仕方なくなる。そして戦線離脱。

 奏助はバダぎゅーん! っと近寄っていくが、ソルティ以上の塩対応で返され、「やっぱり甘いのがいいよ」と離脱。歌苗はチャイコに甘ロリを押し付けられ、「お姫様の漫画」を地で行く恥ずかしさに悶絶して離脱。

 結局はいつまでも仲直りしないチャイバダとラヴェドビュのムジーク合戦になっていった。

 その頃、バッハ様の頭は一周回ってます並みの空っぽになっていった。「甘ロリ、甘々、甘、雨……」と言いだした途端に雨が降り始め、「ゴスロリ、ゴス、ゴス、ゴスペル……」と言いだした途端にゴスペルシンガーが歌を歌う。無意識に足が向かう先は、音羽館。そして空っぽの脳には、第3の選択肢が浮かぼうとしていた。

 ムジーク対決でボロボロになったチャイバダラヴェドビュ。もはや衣装もちぎれて見る影もない。そんな彼らの元に歩いて来たのは、びしょ濡れになったバッハ様。

「バッハ様、大バッハ様の思し召しは、いったいどっちなんだべ?」

「そうですよ、ゴスロリか、甘ロリか、はっきりさせてください!」

「いや、そのどちらでもない。たったいま思い浮かんだ。お前たちはこれから、クラシカルロリータに身を包むのだ。

その名もクラシカルクラスキー、略してクラクラ、あっ!」