おいでよクラシカロイドの沼

クラシカロイド 感想。私(ナジェージダ)、ミーチャ(相手方)の座談会形式で行います。よろしくお願いします。

初めまして、クラシカロイド ークラシカロイドを見始めようかどうか迷っている人へー

初めまして、クラシカロイドクラシカロイドを見始めようかどうか迷っている人へー

 

ナジェ「初めまして。クラシカロイドを見てからショパンとリストにハマってポーランド語を始め、東欧文化を専攻することを考え始めたナジェージダ・ドンブロスカです。そんな、ある意味で私の人生を決めたかもしれないこの番組を、視聴を迷っている皆様に紹介したいと思います。

 TVでは2期再放送が残すところあと5話ですが、大きなレンタルビデオ屋には1期DVDが置いてありますし、dアニメやバンダイチャンネルなどの動画配信サイトで1ヶ月間全話無料で見ることができます。(新規に限る)はまり始めるのに遅すぎることなんて決してありませんよ! この記事を読んで興味を持たれた方は、是非一度見てみてください。一緒にクラシカロイドの沼にはまりましょう!」

 

ミーチャ「相手役のドミートリー・レヴァンドフスキです。ここから先は、一部だけですが二人の座談会形式で内容などを紹介して行きたいと思います。ナジェさんの暴走を適宜修正していくのでよろしくお願いします。

 それでは、行きましょう!」

 

・簡単なキャラ紹介

 この作品では、作曲家の記憶と性格を受け継いだ人造人間「クラシカロイド」が登場する。以下、名前に色がついているのがクラシカロイド である。

ベートーヴェン(ベト)CV.杉田智和

 一度こだわり始めると、その究極の形を見つけ出すまで決して諦めず、他のことが目に入らなくなる人。理想のためには大家にだって子供にだって容赦はしない。ちなみにこだわりの対象は餃子、ギター(製作の方)、コーヒーである。恋愛に鈍感。

 

モツ(モーツアルト)CV.梶祐貴

 いたずら、下ネタ、女の子が大好きな、自由奔放・傍若無人な性格の子。外見は20代前半だが精神年齢は8ー10歳。女の子には非常にモテるが、自身もかくれんぼや鬼ごっこをダシに積極的にナンパする。

 

シュー(シューベルト)CV.前野智昭

 ベートーヴェン先輩を敬愛しすぎて、彼のためならお魚になって食われてもいいと思っている。反対に前世で模倣扱いされたモーツアルトを恨んでいる。いつもは真面目で礼儀正しいが、ストレスがたまると壊れて暴言を吐いたりラッパーになったりする。

 

リッちゃん(リスト)CV.能登麻美子

 バーのピアニストで、クラシカロイドでは唯一まともに家賃を支払っている。史実のリストは男だったがスタッフの「そんなに女好きなら女になっちまえ」という呪いの元巨乳の美女になった。派手好きなこと、ひたすらみんなに「愛」を振りまくこと以外は、比較的常識人。

 

チョッちゃんショパン)CV.鳥海浩輔

 youtuber。ネトゲと二次元が大好き、内気でコミュ障であり、部屋から滅多に出ず、外出時はみかんのダンボール箱をかぶる。しかしネット上では饒舌で、煽りに弱い。年に何回か外こもりの時期に入り、超ハイテンションで動画を撮ってアップする。

 

チャイコ(チャイコフスキー)CV.遠藤綾

 アイドルユニット「クラスキークラスキー」の片割れ。東北弁で話す美少女だが中身はおっさんで、たまに腹巻きとハゲたかつらをかぶり親父みたいな振る舞いをする。キノコが大好き。

 

バダ(バダジェフスカ)CV. M・A・O 

 アイドルユニット「クラスキークラスキー」の片割れ。長い黒髪が似合う美少女。少し天然。クラシカロイドでは一番まとも。地雷となる言葉は、「一発屋」(1曲しか有名にならなかったため)。

 

大バッハ様(バッハ)CV. 楠大典

 アイドルプロダクションのプロデューサー。日々作曲をしながら理想の音楽を追い求めている。イケメンのおじさんだが、ムジーク発動時は必ずウェーブ髪のかつらをかぶる。

 

ワー君(ワーグナー)CV. 松岡禎丞

 2期より登場。自称、歌苗の弟。金髪碧眼の美少年だが、笑顔で相手を騙そうとしたり、他のクラシカロイドを罵倒する裏で歌苗には優しくするあざとい性格。

 

ドボちゃん(ドヴォルザーク)CV.  諏訪部順一

 2期より登場。コビトカバクラシカロイド一番の常識人(?)で、理知的で落ち着いた性格。コビトカバの本能と人間の理性との狭間で苦悩している。重度の鉄道オタク。

 

音羽歌苗 CV. 小松未可子 

 高校生にして音羽館の大家さんになった子。両親は行方知れずで、家には借金があり、さらにクラシカロイドと言う名のニートを養っている、という誠に可哀想な状態。破天荒なクラシカロイドたちに毎回辟易しているが、彼らの賑やかさに巻き込まれすぎて悲壮感が全くない。

 

・神楽奏助 CV. 島﨑信長

  才能も努力もないのにミュージシャンを目指している高校生で、歌苗の幼馴染。ショパンとはオンラインで友達だった。学力は中学生以下。基本的に言動がムカつくが、時に真面目になることもある。

 

・パッド君 CV. 石田彰

 奏助のタブレット。自我があり、ムジークの原曲を解説する。ほぼ唯一のEテレ成分。

 

・ストーリー

ナジェ「全体的なあらすじは以下の通り。

 祖母の形見の歴史ある家「音羽館」の大家をしている高校生、音羽歌苗の元に、ベートーヴェンモーツアルトなど、有名な作曲家と同じ名前の変人たちが押しかけてくる。どこまでも自分勝手な彼らに辟易する歌苗の元に、音羽館の解体工事のために作業員が訪れる。館のピンチを救ったのは、ベートーヴェンが奏でる『田園』のロックアレンジ、オルガンをロボットに変える魔法

「ムジーク」だった。

 その後も次々現れる、作曲家の名前と記憶を持つクラシカロイドたち。彼らの持つ超有名クラシック曲のアレンジ魔法「ムジーク」によって、魚になったり蝶になったり二次嫁が具現化したりと、カオスな出来事が巻き起こる……!」

 

ミーチャ「まず最初に一言。このアニメの作曲家たち、つまりクラシカロイドたちはほとんど音楽をしません。例えばベートーヴェンは究極の餃子を作るために火炎放射器を振り回し、モーツアルトは日々新たなイタズラを考え出している。ショパンネトゲ2ちゃんねるに忙しいし、リストはピアノも弾くけれどそれよりも「愛」を振りまくことを大事にしていそう。シューベルトはひたすらベートーヴェン先輩を崇拝する。これが受け入れられるかどうかが、楽しめるかどうかの分かれ道かも」

 

ナジェ「一応彼らは前世と同じように音楽の天才で、即興でのセッションなど、真面目に音楽をやるシーンも少しはある。ただ話の大部分を占めるのは、音楽以外のことにこだわっている彼らの姿。天才には頑固とか自由すぎとか皮肉屋とか、何かしら人間的にまずい部分があることが多いけど、クラシカロイドの人格はそれらまずい部分をデフォルメして、対象を音楽以外に向けたような感じ。そんな彼らがくだらないことで盛り上がる様子、そのキャラ同士の掛け合いを、ひたすら楽しむのがこのアニメ。時々入ってくる史実ネタに、音楽史をよく知っている人はニヤニヤして、そうではない人はそうなのかと納得して、あとはひたすら頭を空っぽにして見るのがいいかも」

 

ミーチャ「ギャグのテンポが良すぎて、自然と頭は空っぽになると思うよ。音羽家は実は借金を抱えているとか、まともに家事や仕事をやる人が高校生の歌苗以外ほとんどいないという、わりかし重い設定があるのに、それを気にさせない掛け合いの楽しさ、間の取り方のうまさ。ぜひ体感して見てほしい」

 

ナジェ「話は基本的に一話完結なので、どこから見ても楽しめる。一応6の倍数回は物語が動くシリアス回。音楽とは何か、について語る回である。と言ってもそうした話も最後までギャグたっぷりなのでご心配なく。

 以下、オススメの回をあげます。前述した本筋をなぞる回を抜きにして、起承転結が比較的よくわかる「正統派」回と、ひたすらドタバタギャグをやる「ギャグ」回、そして不条理ギャグ満載の「シュール」回に分けて、それぞれ4話ずつ良回を紹介します。どちらかお好みの方を見てみてください」

 

「正統派」回

1期10話「愛しのジョリー」

 もし二次嫁が、不思議な力によって意思を持ったらどうなるのか? 人間嫌いのショパンが、前世の恋人ジョルジュ・サンドを模したバーチャルアイドル「ジョリー」を作り、ムジークの力で人格を持たせてしまう。ショパンの曲のアレンジを歌いネット上で有名になっていくジョリーだが、ただ彼女と二人きりの時間を楽しみたいだけだったショパンとの間にすれ違いが生じてしまい……。

 ライトノベルやネット小説の定石を踏まえた発想とシナリオ、しかし、最後には思わず感動してしまう回。私はこれで泣いた。ショパンとジョリー、そしてショパンを見守る音羽館の他の人々の心情が丁寧に描かれていて、とても切ない気分になる。劇中でのムジークの使われ方、そして声優の石田彰さんの使われ方が非常に秀逸なものなのでとくとご覧あれ。

 

2期10話「リストvsリスト! 運命の鐘」

 ピアノ講師の葵理栖斗(あおいりすと)に、私の名前を騙って商売するなと言ってピアノ対決を申し込んだリスト。しかし日頃練習をサボっていたため無残に敗れ、再戦に向けて特訓に励むことに。いつもの派手な衣装や化粧を捨てて体を鍛える彼女(彼)の脳裏に映るのは、若さと美しさ、音楽の才に溺れてすっかり驕り高ぶっていた自分の前世であった……。

 カールベルグの対決、カロリーヌとの悲恋など、リストに関する史実ネタがたっぷり詰まった回。クラシカロイドの音楽家としての成長が垣間見られる珍しい話。音楽好きは必ずニヤリとするはず。そうでなくても、プロのピアニストの演奏を当てた二人のリストのピアノの音色、笑撃のムジーク発動シーンとラストなど、面白いシーンも盛りだくさんである。

 

1期15話「地獄の学園祭」

 音楽の才能はないし、努力もあまりしないけれど、ビッグなミュージシャンになりたい奏助。文化祭で出し物をするために、クラシカロイドたちに一緒にバンドを組んでくれるように頼んだが、全く相手にしない彼ら。しかしロイド達はいつの間にか文化祭準備中の学校に入って一躍人気者となり、即興のセッションまでこなしてしまう。モーツアルトから自分の作った曲を正直にけなされ、才能の差を見せつけられ、悔しさでいっぱいになった奏助がした決断とは?

 ビッグマウスで正直「うざい」キャラの奏助が、ぐっと成長する話。まあ、ギャグ回ではリセットされてしまうが……。世の中のほとんどの人は凡人であり、その中でも、平凡な自分に甘んじるのが嫌で、すごい人間になりたいと思い続けている人は世の中にたくさんいる。そんな人が、クラシカロイドのような天才にぶつかった時、くじけてしまわないためには、一体どうすればいいのか? 結構いろんな人の状況に当てはまり、考えさせられる話。史実が入り混じる人生ゲーム、鰻のコスプレをするモーツアルトなどの小ネタも必見。

 

2期21話「英雄ショパン

 歌苗と奏助は、自分たちやクラシカロイド達をモデルにしたはちゃめちゃな人気風刺漫画をネットで発見する。作者は、前世でも絵やモノマネ、ユーモアが得意だったショパン。廃部寸前だった漫画研究会の3人がバズらせたらしい。いつもは内気なショパンも、漫研の3人に持ち上げられ有頂天に。そして3人が音羽館を訪問したいと言ったのをきっかけに、ショパンは、変人揃いの住人たちをまとめる音羽館の「英雄」として振る舞おうとするが……。

 「弱者に優しい『クラシカロイド』」という言葉がピッタリ当てはまる回。学内カーストで下位のインドア派オタクたちを、ショパンがムジークで元気付ける。彼らにおだてられて調子に乗るショパンが人間臭くて良い。彼の最後のセリフは、創作物を愛する全ての人に響くメッセージになる。もちろん作中の漫画やショパンと他のメンバーのやりとりも面白い。

 

 

「ギャグ」回

1期8話「女子会の一日」

 歌苗とチャイコ、バダを呼んで、女子会を開催したリスト。バダへの近づきたさに彼女らを見張る奏助。女子会の中でアイドル活動の辛さを打ち明けるチャイコとバダは、ディナー中にプロデューサーのバッハからの怒りの電話がかかってきて恐れおののき、チャイコは親父帰りをおこす。そんな二人に対して、奏助が、そしてリストがとった行動とは?

 「女子会」とは、女子がやる会ではないのだと教えてくれる話。カラオケでの「一週間」を替え歌してアイドル活動や大家業の辛さを叫ぶ歌苗とチャイコ・バダ、そして映像的にも音楽的にも超ハイテンションのムジークのシーンが見どころ。

 

1期11話「せめて、家事ぐらい」

 叔父の見舞いに行く歌苗の代わりに、家事をやることになったクラシカロイドたちが、騒動を巻き起こす!

 ロイドたちのいい意味でのクズニートっぷりが存分に発揮される回。キャラクター全員がそれぞれの個性を生かして暴れまわる。分担決めに(アニメの尺で)8分かけるし、洗濯機が動かないからといって(蓋を閉めてないだけなのに)ムジーク使おうとするし……。はベトと歌苗の接近もあるぞ!

 

1期16話「働け! ベト モツ」

 ついに家賃を請求されたベトとモツは、歌苗が冗談混じりにいったマーレオポンを作るため、バイトを探し始める。

 これも、ベトとモツがいかに仕事のできないクズニートであるかがわかる回。だって「人間性がちょっと」だから。ショパンのまさかの裏の顔や、Eテレの夕方のアニメで出せるギャグの限界に挑戦するリストも見どころ。

 

1期17話「荒野のウエスタンロイド」

 西部劇の世界で、己のムジークを銃弾として戦うクラシカロイドたち。

 パロディ回。いつもとは違う衣装、違う背景をお楽しみあれ。バトル方法は、ムジークのイントロをきいて曲名を当てる「クラシカドン」。どのキャラも見せ場があり、話の流れ方もドラマティック。銃弾(=ムジーク)の数が少ないチャイコとバダは一体どうやって乗り切るのか!?

 

「シュール」回

1期13話「ます」

 風呂場で上機嫌で「ます」をハミングしていたシューベルトは、知らず知らずのうちにムジークを発動してますになってしまう。風呂に近づいてきたモツに捕まえられないよう苦心惨憺するが……。

 ギャグのセンスもつなぎ方も良い、1期最高の回との呼び声も高い話。魚になったため単純なことしか考えられず「ピンチ、パンチ、フルーツポンチ」とつぶやくシューさんや、ベトも魚化し、他のクラシカロイドに食べられないようにムジークを発動させるシーンは特に面白い。

 

1期17話「みかん! みかん! 焼きみかん!」

 風邪をひいた歌苗のためにモツが作った焼きみかんを、クラシカロイドみんなで食べる。すると次の日、ベト、シュー、リストが高熱を出し……。

 ひたすら不条理系ホラー。考えるな、感じろ! 特に高熱を出したロイドの身に生じる「身体変化」はいちいち不気味。そしてこの回、有名なモーツアルトピアノ曲トルコ行進曲」が、みかん賛美歌かつスリラーになる。ぜひ歌詞まで聞いて見てほしい。

 

2期4話「フィーバー! レッツぷーぎー!」

 言葉を発せないコビトカバのドボちゃんを、音羽館のみんなはそれぞれ自分の都合のいいように扱い、挙げ句の果てはドボちゃんを教祖に新興宗教まで作る。その様子を見ていたショパンは……。

 新興宗教結成にむけて走り回る奏助たち音羽館のメンバーと、ドボちゃんをうるささから救おうと色々するショパン。二人がどんどん暴走して行く様子がたまらなく面白い。そして「子犬のワルツ」をカーニバル風にアレンジしたムジークがもはや狂気を感じるレベルで明るい。バックでフルで流れるのでぜひ聞いて見て欲しい。

 

2期15話「どすこい音羽部屋」

 歌苗の母主催で行われる相撲大会。優勝者への豪華景品に目がくらんだ歌苗は、クラシカロイドたちに相撲を取らせる。普段他のクラシカロイドと敵対していたアイドル、ワーグナーも参加することになり……。

 シリーズ1番のシュール回。ツッコミを放棄してみるべし。どうしてパッドくんがごっつあんボイスの親方になってるのとか、どうして女性陣が焼き鳥を作りまくっているのとか、どうして人見知りのチョッちゃんやアイドルのワーグナーが相撲取れるのとか、どうしてみんな短期間でそんなに太れるのとか、そんな変な四股名ありなのとか……。

 

 

・ムジー

ナジェ「クラシカロイドでもう一つ、欠かせない要素は「ムジーク」。クラシカロイドたちが出す超能力なのですが、クラシックの有名曲の現代歌曲風アレンジになっています。編曲方法は、原曲の有名なフレーズだけを取るものから原曲のメロディをほとんどそのままとるものまで様々。ジャンルもロック、ポップス、ユーロビートからボカロ、スリラー、演歌、レゲエ、果てはラップまでいろいろです。だから聞くことを通してクラシックだけでなく、音楽のいろんなジャンルへの扉が開くことが特徴です。

以下に、「正統派」系、「驚き」系、「ギャグ」系の三種に分けて、紹介します。興味のある曲をぜひぜひ聞いて見てください。

 

「正統派」系

「情熱について語るべき2、3の真実〜田園より〜」

https://youtu.be/hu5kiJWwTps
ギターによる原曲メロディと、バックで流れる管弦のクラシカルな音がうまく調和している。アニメでもそうだったがものすごい疾走感。
「悲劇へ進む羅針盤 針を曲げて夢へ」など歌詞も希望に満ちていて勇気が出る。

 

アイネ・クライネ 夜のムジーク」

https://www.youtube.com/watch?v=nQC6zPfMKjQ
「アホバカドジマヌケー」の原曲。冒頭いきなりのこのメロディに鳥肌が立つ。音は取りにくいものの、明るいポップス調のメロディに心踊る。まるでNHK夕方の子供番組のOPのようだ。

 

「Fool Love Rhapsody」(ハンガリー狂詩曲より)
https://www.youtube.com/watch?v=Biim58Y4Fag
原曲も前半の重厚な部分と後半の花が開くような明るくウキウキする部分のギャップが素敵。この曲は両方のメロディを拾っていていい。歌詞も愛のイメージに植物の育つ感じが加わって生命力の溢れる感じに。「走り出した思い」のところが馬が駆けて行くような雰囲気。

 

「4.a.m.Nocturne」(夜想曲第2番より)
https://www.youtube.com/watch?v=BuJPmnT6MUg
原曲は少しずつ落下して行くような感じだが、ムジークではハイボイスを適宜利用して、離陸した飛行機が少しずつ高度をあげるような感じに仕立てられている。歌詞は中二病

 

「すべては愛から ~ブランデンブルク協奏曲より~」
https://www.youtube.com/watch?v=NSFSbMm0GCs
バッハムジーク最高の曲。25話で8音が宇宙人に向けて放つ曲。原曲で繰り返される明るく朗々としたファンファーレのようなメロディに何か哲学的な歌詞がいい。

 

 

「驚き」系

「愛の鐘〜ラ・カンパネラより〜」
https://www.youtube.com/watch?v=hT9muUby1rQ
原曲冒頭と中盤の有名なフレーズがしっかり入っているのに、どうしてこんなに戦闘力の高い曲になるのか。偽りの愛を鮮やかに戒めるストロングな歌詞。男声なのにめっちゃ高音。サビ前に「ナナナナナナナナナナー!」とファルセットのロングトーンを響かせるのが楽しくてたまらない。

 

「恋はジョリジョリ」(華麗なる大円舞曲より)
https://www.youtube.com/watch?v=kBgKVBV0lZQ
間違いなくこのシリーズ最高の曲。3拍子を4拍子に変えるだけで円舞曲が「みっくみくにシテヤンヨ」などの時代の古き良きボカロ曲になるんだぜ? 最後の方のメロディを除いて原曲のフレーズをほとんどそのまま使っているところが良い。中毒性の高さまでボカロ曲そっくり。いざ歌おうとすると音程遷移が「空想フォレスト」並みにひどいので歌いこなすのは至難の技だが、その音のジェットコースターを楽しむのが吉。

 

「SHALALA 悩んでても解決せん」(くるみ割り人形より)
https://www.youtube.com/watch?v=XayLbHvEwtI
「頭の回路を繋ぎ変えたなら 全てをポジティブ思考に変更」これに尽きる。プリキュアのEDにありそうなやる気が湧いてくる明るい曲。みんなでコーラスしよう。

 

「嗚呼 えんどれすどりいむ」(乙女の祈りより)
https://www.youtube.com/watch?v=UzRRj-4sv8Y
あの乙女の祈りが演歌だぜ!? でも拳を入れなくても歌えるのが良い。歌詞が結構適当だがそれもいい。

 

「How to Win! ~トッカータとフーガより~」
https://www.youtube.com/watch?v=ooamFmaSFew
あのチラリーン、鼻から牛乳が、こんなにかっこいい一昔前のJPOPになるんだぜ!?

 

「ギャグ」系

「皇帝の美学」
https://www.youtube.com/watch?v=cnvz8Oyym58
とにかく歌詞がいい意味で尊大。「我に歯向かうもの 下がれそして恥を知れ」とかね。カラオケでオードリー春日になりきって歌うと吉。冒頭の原曲ママのギターのギュンギュン音で、徐々に気分が盛り上がっていく感じが、英雄ポロネーズみたいで好き。

 

「Song for the moon〜月光より〜」
https://www.youtube.com/watch?v=IpuTvXI36_Q
第一楽章と第三楽章の音が入ってる。「夜半の月(幻想即興曲)」とは似ていない。英語のかっこいい歌詞に美しいメロディ……と思ったら、中盤突然の琴の音挿入、日本語登場に度肝を抜かれる。カラオケで友達を驚かせよう。

 

「みかんゾンビマーチ〜トルコ行進曲より〜」
https://www.youtube.com/watch?v=-sxdGhtF_hY
あのトルコ行進曲が、みかんを題材にしたスリラーになるんだぜ! 音は取りやすいのでみんなでカラオケで歌おう。みんなで歌えば怖くない。

 

「ラブゲーム大作戦」(フィガロの結婚より)
https://www.youtube.com/watch?v=LejJ6JFd9e0
うーラブラブ。前奏がまんまフィガロ。それが恋の気持ちを歌ったキュートなメロディに繋がる。LOVEが必要な対象が、一番ではお兄さんお姉さんだったのが、2番ではおじいちゃんおばあちゃんまで広がっていくぞ。

 

「子犬のカーニバル」(子犬のワルツより)
https://www.youtube.com/watch?v=K6FbQrl7znE
シリーズ1番の難曲。息継ぎなし、音程がめっちゃ変わる、まずいぬいぬのところ、どうやって4音の間を動かすの。しかしテンポがどんどん早くなって行くのに合わせて、犬の名前を羅列したり、わんわんわわんわんわんわわんわん言うのはものすごい中毒性がある。ある意味一番カラオケむけ。

 

 

 

ナジェ「クラシカロイドは、アニメも音楽も最高なので、ぜひこの機会に試して見てください!」