おいでよクラシカロイドの沼

クラシカロイド 感想。私(ナジェージダ)、ミーチャ(相手方)の座談会形式で行います。よろしくお願いします。

クラシカロイド ムジーク感想 ムジコレ6編

闇を切り裂く光〜ジークフリートの葬送行進曲より〜

作詞・編曲 - 蔦谷好位置 / 作曲 - リヒャルト・ワーグナー / 歌 - Naumi

 

・「原曲との類似性」:4

 (歌うようなハッキリとしたメロディーは少なめの)原曲の荘厳な雰囲気をうまく継承して、かっこいいラスボスソングを形作っている。Good job!

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:1

 歌というよりは、歌付きサントラのようなイメージかも。サントラとしては最高。ラスボス戦だ!

 

・「歌唱の難易度」:3

 ロングトーンを頑張れば歌いやすそう。ただ、この歌は歌う用というより観賞用だと思う。

 

 

ジャパニメーション英雄ポロネーズ

作詞・編曲 - EHAMIC / 作曲 - フレデリック・ショパン/歌ー男女ボカロデュエット

 

・「原曲との類似性」:5

 ボカロムジーク恒例、歌から伴奏まで原曲そのまま。原曲の勇壮なメロディを吹奏楽で演奏したのはさもありなん。ただ惜しむらくは、元曲中盤の左手の「タンタタタンタンタンタン」というポロネーズ節が、アレンジ版ではほとんど聞こえてこないこと。これじゃあポロネーズじゃないじゃん!

 小ネタだが、中盤の「ゴングは鳴り響いた」のところでしっかりゴングが鳴るところがいい。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:4

 ボカロというよりオタク応援ソング。漫研モノのアニメのEDとして出てきそう。何より素晴らしいのは歌詞。「敵は自分の内側裏側に 潜んでいる小さな弱さと躊躇 もう迷わずに進め!」とか、もはやオタクじゃなくても頑張りたくなっちゃうじゃないか!

 ただ、これは原曲の勝利ではある。元曲こそポーランド応援ソングだし、聞くとめっちゃ元気でるクラシックNo.1(当社調べ)なので。

 

・「歌唱の難易度」:5 

 パガニーニ

 ショパンジークにしてはまだ歌える方だが、歌う前に、特に最初のサビで、「どのパートを原曲通りに、どのパートを一オクターブ上げ下げして歌うか」を決めておかないと詰む。

 以下、1番の一部の歌詞を、高音をピンクで、超高音を赤色で、中音をオレンジで、低音を青色で書く。

 

 「燃えろ 今燃え上がれ 胸に勇気抱いたまま 輝け 愛を叫び続けろ このでっかいハートに幻想妄想(※これを前のパートの高音を引きずって歌うと死ぬので一オクターブ下げる)

ああ正義の闘志をみなぎらせ討てよ 敵は無理解諍い不寛容 自分の声に耳を傾けたら もう迷わずに進め(※ここは一オクターブ上げても下げても死ぬ)

 

 このうちどれを上げたり下げたりするかを確認しておいてから歌うこと。

 また、中盤がとにかく歌いづらい。ここは原曲でもあまり歌向きでないメロディーなので、もう一捻りして欲しかった。

 

参考動画:歌ってみた(本人)

https://www.youtube.com/watch?v=Iypmtoyz_EE&feature=youtu.be

 

 

光の旅人〜交響曲第40番より〜

作詞・編曲 - tofubeats / 作曲 - ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト / 歌 - 中川晃教

 

・「原曲との類似性」:5

 第1楽章のメロディーをそのまま歌うという、モーツアルトジークには珍しいパターンの曲。原曲のおとぎ話のような雰囲気をうまく継承している。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:3

 原曲重視のせいか、どうしてもtofubeatsさんの他のムジークに比べると「JPOPにしてはもっさりしている」という評価になる。「無敵のソナタ」と似た系統。メロディーがほぼ2種類しかないことも原因だろう。歌詞も氷の情景が浮かび上がってくるようないいものだが、他のムジークほど、強いメッセージ性のある文章がない。「全ての経験を力に」ぐらいだろうか。どうしてもお気に入りからは外れてしまうか。

 

・「歌唱の難易度」:4

 カラオケで一度しか歌ったことがないので推測で。まず、交響曲のメロディがそのまま入っているので、音の変化が激しめで、歌うのが難しい。音域も原キーでは低く、1オクターブ上げると転調した時に歌えなくなる。歌いこなせればかっこいいので練習あるのみ。

 

 

But I still love you foreverーマタイ受難曲よりー

作詞 - つんく / 作曲 - ヨハン・セバスティアン・バッハ / 編曲 - つんく♂クラシカロイド楽団 with 鈴木俊介 / 歌 - Hotzmic、Katzmic、Kitzmic

 

・「原曲との類似性」:2

 原曲を傾聴できていないが、おそらくイントロが元曲のメロディ。そこからポップスに繋がるのが安定のバッハムジークなのだが、今回前奏が長すぎて繋がりがシームレスに感じられなかった。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:4

 前述の難点を除けば今回も安定の二昔前ポップス。歌詞がバッハにしては明るげでいい。「罪な現実を」とか言っちゃってるけど。

 

・「歌唱の難易度」:4

 カラオケで歌ったことはないので推測で。音は少なめなので音を取りながら歌うのは簡単かも。「give me a chance×4」の時にリズムを見失わないように。

 

 

運命、崩れ落ちる。〜交響曲第5番より〜

作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン / 編曲 - 布袋寅泰 / 歌 - 橋本さとし

 

・「原曲との類似性」:3

 出だしはほとんど原曲そのまま。それを熱いロックに仕立て上げているのがさすが布袋さん。

 

・「ポップスとしての聴きやすさ」:4

 今作最強の疾走感。バトルアニメの最終クールのEDにふさわしい(あれ?)。「運命は打ちこわすためにある」という歌詞は、ベトさんの至った境地そのもの。

 

・「歌唱の難易度」:3

 カラオケで歌ったことはないので推測で。まず、低めなので女性は1オクターブ上げて歌うと吉。大きく音程が上がり下がりするところはないので、勢いに乗せて熱唱してみよう。

 

 

愛だけが全てじゃない!

作詞・作曲 - つんく / 編曲 - 鈴木俊介 / 歌 - CLASKEY:KLASKY(矢田喜多 & 月元しょうこ)

 

・「歌唱の難易度」:3

 アイドル系前2曲よりだいぶ歌いやすい。ピアノの伴奏が小気味よく、クラシックっぽくて好み。